「1時間でたった10mしか進まない…」
2026年の年始早々、山陽道(福岡―広島間)で発生した大規模な立ち往生。所要時間が17時間に達するなど、想像を絶する事態となりました��。
ニュースを見て「自分ならさっさとインターで降りて、下道(国道2号)で迂回するのに」と思った方。
その判断が、命取りになる可能性があります。
今回の山陽道・大雪スタック事例から学ぶ、**「高速が死んだ時に絶対にやってはいけない迂回行動」**と、本当に見るべき情報の取り方をシェアします。
なぜ「山陽道ストップ=国道2号も即死」なのか
結論から言うと、山陽道が雪で止まった際、並走する国道2号線へ安易に降りるのは「第二の地獄」へ移動するだけです。
理由は単純かつ残酷です。
1. 「逃げ場」がそこにしかない
山陽道(特に広島・山口県境付近)は、東西を結ぶ大動脈です。ここが通行止めになると、数万台の物流トラックが一斉に国道2号線へなだれ込みます。
今回の事例でも、高速道路だけでなく国道2号でも20km以上の渋滞が発生しました[2]。普段なら快走できるバイパスも、この時ばかりは巨大な駐車場と化します。
2. 下道の「峠」こそが最難関
高速道路は除雪体制が最強です。その高速でさえ「ノーマルタイヤ車」がスタックして止まったのです[1]。
除雪優先度が劣る一般道の峠(関所)で、同じことが起きないはずがありません。一度下道に降りてスタックに巻き込まれると、NEXCOの支援も届かず、トイレも自販機もない山中で孤立することになります。
降りるべきか? 待つべきか? 「判断の境界線」

では、どうすれば良いのか。運命を分けるのは「情報収集の解像度」です。カーナビのVICS情報だけを信じてはいけません。
1. 「iHighway(アイハイウェイ)」で原因を見る
まず、NEXCO西日本の公式ツール『iHighway』を見ます。
ここで重要なのは「通行止め」の表示そのものではなく、「原因」です。
- 「事故」の場合: 処理が終われば流れる可能性があります。車内で待機が吉。
- 「雪・スタック」の場合: [1]のように除雪と排除に時間がかかり、回復の見込みが立ちません。また、先頭車両が動けない限り渋滞は解消しません。
2. ライブカメラで「下道の路面」を見る
「国土交通省 ライブカメラ 国道2号」などで検索し、自分が向かう先の峠(県境)のカメラを確認してください。
ここで「トラックが連なっている」「路面が白い」場合は、絶対に降りてはいけません。高速上のPA/SAに留まる方が、トイレと食料がある分、生存率は高いです。
3. Googleマップの「赤」の濃さを疑う
Googleマップの渋滞表示は「現在」を表していますが、「未来」は教えてくれません。
X(旧Twitter)のリアルタイム検索で「国道2号 〇〇(地名) 動かない」と検索し、10分以内の投稿で画像付きの悲鳴が上がっていたら、そこは既に機能不全です。
まとめ:車に積んでおくべき「最後の砦」
今回の17時間渋滞では、トンネル内で携帯の電波も繋がらず、情報も遮断されたドライバーが多くいました[1]。
もしもの時に「迂回しない」という選択肢を取るためには、「車内で一晩過ごせる準備」が必要です。
- 簡易トイレ: 100均のものではなく、凝固剤がしっかりしたものを最低5回分。
- 水と食料: グミやチョコなど高カロリーなもの。
- 毛布・防寒具: エンジンを切っても耐えられる装備。
「自分はノーマルタイヤじゃないから大丈夫」という過信が一番危険です。周りの車がスタックすれば、あなたも道連れです。
雪の予報が出ている時は、「勇気ある撤退(出かけない)」こそが、最強の回避ルートであることを忘れないでください。
引用:
[1] 「1時間に10mしか進まない…」ノーマルタイヤ車のスタックから始まった山陽道の大規模渋滞 福岡―広島の所要時間が17時間に 車列で何が起きていたのか(RCC中国放送) https://news.yahoo.co.jp/articles/3d750f94aee1b74b3791d5a6b17fe204b5e184b0
[2] 「ノーマルタイヤで立ち往生した」山陽道で通行止め 現在は解除 一時20キロ以上の渋滞に(TBS NEWS DIG Powered by JNN) https://news.yahoo.co.jp/articles/4cff6b6670398b56e9dcf3e25ed4bbb88fcffcdc

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